症例報告・腰痛
症例1 ぎっくり腰 女性30歳
こちらの患者さんは、腰痛を訴えて来院されました。この腰痛は5日くらい前から始まりました。もともと10年ほど前から慢性的な腰痛があり、今回は水道の蛇口を閉めようとしてかがんだときに“コキッ”という音がしてまもなく痛み始めました。
両方の太ももの裏側にしびれを感じています。痛みは重いような痛みで、座ったり立ち上がったりする動作で痛みが強くなります。また、横になって休んでいるときは少し楽になります。
初回の来院時の痛みの強さは、10段階でいうと7くらいの痛みがあります。また、3年ほど前にヘルニアの手術を受けたことがあります。
検査・施術:
まず立った状態から前屈をしてもらうと、強い痛みと動きの制限があります。また、左右に曲げることでも痛みがあります。仰向けでの下肢挙上検査では両方とも45度でした。痛みのある部分を詳しく触診していくと、とくに骨盤周辺と腰部の筋肉につよい緊張がみられました。
1回目
初日の施術は、骨盤と腰部を中心に矯正と緊張のある筋肉に対して施術を行いました。施術後は、施術前の痛みが10段階の7だったものが半分の3.5になり、下肢挙上検査では左が約90度、右が約85度まで改善しました。
2回目~5回目
3日後、2回目の来院時の痛みは10段階で3.5。施術後は2まで軽減しました。その後、1週間に一度の施術を3回、合計5回の施術で痛みと症状は改善しました。
6回目~
現在は3週間~1ヶ月の間隔で予防のために通院中です。
症例2 慢性の腰痛 女性72歳
この腰痛は、4ヶ月くらい前から少しずつ痛みが強くなってきました。朝布団から起き上がるときや、座った状態から立ち上がろうとすると痛みがあります。
また、階段を上がるときに、右足から上がろうとすることでも痛みがあります。
この腰痛で約2ヶ月の間、ほぼ毎日整形外科に通い、電気治療やウォーターベットでの治療を受けていたそうです。
9年前に自転車で転倒して、腰椎の2番を圧迫骨折していますが、整形外科にて今回の腰痛とは関連性はないと言われたそうです。
施術経過:
腰部の可動域検査で、後ろにそらす動きと左右に曲げる動きで痛みがありました。とくに後ろにそらす動作では痛みが強く、動きの制限もありました。また、両側のつま先と膝が外側を向いていて、膝はつねに軽く曲がっている状態でした。
触診では右の腰椎部分を押すと圧痛があり、臀部の筋肉には過度の緊張がみられました。
1回目~4回目
施術は、骨盤と腰を中心に矯正し、過緊張のみられる筋肉を緩めるように施術を行いました。その結果、1週間に一度の施術を合計4回行ったところで痛みは半減しました。
5回目~8回目
その後、2週間に一度の施術を4回行ったところで痛みは消失し改善しました。
9回目~
現在は状態の維持と予防の為、メンテナンスとして通院中です。